チルドレンクーデターバンマスホソイヒサトによるソロアルバム『BaBaQue: Un poco de miedo』がEP-4佐藤薫のレーベルφononから2018年9月リリース。
音で文学や映画や哲学のエッセンスを[やる]のはたまらない
今野裕一・ライナーノーツ
ホソイヒサト – ババケ、ちょっとこわい
ノイズとエレクトロニクスのサウンドに不穏に紛れ込むリズムとメロディ、ホソイヒサト「BaBaQue」は生を刈り取る溶ける魚。
カバーアート
ここに描かれているのは三体のペンギンとイケヤのLED電球と額縁の一部、そして見えない猫の遺骨です。左のジュン・ペンギンのさらに左にそれはあります。右側の長作・ペンギンは額縁のみっけの写真を気遣い、真ん中の三波春夫・ペンギンは我関せずにお客様に向き合います。舞台は地平線の彼方まで伸び、永遠に続きますが見えない壁がすぐそこに迫ります。長作ペンギンに「HOSOI Hisato」と名前が打ってあるように見えますが、これはよくあるこれのようなものです。
カバーアート裏面
カバーアートの裏面はチルドレンクーデターサイトの読者なら見覚えがあるBaBanensのトップ画像です。つまり、BaBaQueはBaBanensと無関係とは言えないということです。
結局、BaBaQueとは何であるか。北欧神話であるか、田舎詩人の夢であるか、スペイン独裁に学べない天然全体主義国家の自滅であるか、糞食らえのキャプテンであるか、エリック・アイドル The Ratland Weekend Book であるか、表皮の裂け目から噴出する内宇宙の白濁空間であるか、あるいはナンチャッテクノイズによる自虐パロディであるか。
インフォメーション
収録曲、クレジット
9曲入り 52min CD + LinerNotes
収録曲
01 Tibetan Long Breath
02 Lost Squid
03 The Vatican Sex Manual P2
04 Architect Four Greed
05 No Más Ruido
06 kappa se paró
07 París, Texas, Fábrica
08 Nezshi deja Ecuador
09 気違いソテーTV(ボーナストラック)
クレジット
作曲, サンプリング, ループ, コラージュ, ベース, シンセサイザー, ミックス: ホソイヒサト
サウンド調整, プロデュース: 佐藤薫
アルバムスーパーバイザー: Nakamura Yasuyuki
カバーアート, Photo & Design: ホソイヒサト
φonon – SKATING PEARTS
φonon – Skating Pears
レーベルφononです。
φonon から視聴ページ
BaBaQue Video
PV代わりのビデオ、Videography から。
「GEORGIA!」に次ぐ2作目
19911990年の「GEORGIA!」から27年ぶりのソロアルバム。「GEORGIA!」から自分の演奏をサンプリングしての「The Vatican Sex Manual Page 2」というセルフパロディも含みます。
「GEORGIA!」のリマスター版も「BaBaQue」に合わせて用意される見込み(見込みは予定、予定は未定)
ババケ、制作者が語るその制作意図
ノイズ、エレクトロニクス系の録りためた演奏やパーツを基本に制作を続けながら、やがて徐々にリズムやメロディがもたげ始め、映画やお芝居のサウンドトラックのような、読書時の幻聴のような、死に近いノスタルジーのような、ちょっとこわい感覚に・・・本人が陥ったのではなく「聴く人が陥ればいいのにな」という歪んだサービス精神の発露であります。
密やかにバンマスがBaBaQueを語りはじめています。やんぐの衛生日記・BaBaQue
内容紹介(Amazon 商品紹介から)
『ババケ、ちょっとこわい』 佐藤薫(EP-4)監修による新レーベル「φonon (フォノン)」発動第三弾。佐藤薫とは80年代から交流のある京都拠点のバンド、チルドレンクーデターの首謀者ホソイヒサトによるソロ・アルバム。切れ味鋭いノイズとビートが聴く者の脳裏に潜む闇の記憶を不気味なまでに挑発する。かつてチルドレンクーデターのカセット・ブックを制作・リリースしたペヨトル工房の今野裕一がライナーノーツを担当。
新レーベル「φonon (フォノン)」は、EP-4の佐藤薫が80年代に立ち上げたインディー・レーベル《SKATING PEARS》のサブレーベルとして2018年2月に始動。SKATING PEARSは当初カセットテープ・メディアを中心に多彩な作品をリリースしてきたが、φononは佐藤薫のディレクションによって主にエレクトリック/ノイズ系の作品を中心にリリースする尖鋭的なレーベルだ。
第三弾にラインナップされたCDの1枚は、佐藤薫とは80年代から交流のある京都在住アーティスト、ホソイヒサトのソロ・アルバム。ホソイは’83年に”謎の少年楽団”としてカセットブック『チルドレン・クーデター』を発表して話題となり、現在も活動を続ける”チルドレンクーデター”の首謀者として、またボアダムスのオリジナルメンバーとして知られるなど、10代の頃から関西アンダーグラウンド・シーンを支える要人のひとり。そのホソイの実に27年ぶり2作目となるソロ・アルバム『BaBaQue (ババケ)』は、作曲、ベース、サンプリング、ループ、素材コラージュ、シンセサイザー演奏から打ち込み、ミックスなどの制作工程をホソイ自ら手がけたのちに、佐藤薫が最終調整で協力した渾身の1枚だ。 タイトルはサルバドール・ダリの「Babaouo」の語呂に魅了されたことをきっかけに思いついたもの。ホソイらしい不穏なノイズや攻撃的なビートが次々と襲いかかる(ちょっとこわい)曲が揃っている。EP-4 unitPのために制作したトラックを用いた曲や、自身の27年前のファースト・ソロ『GEORGIA!』の曲をサンプリングしたものなど、トラックメイカーとしての手腕もいかんなく発揮。チルドレンクーデターの最新作『Fear of Liberty – 自由の恐怖』に収録されていた「気違いソテー」の完全宅録テクノ・ヴァージョンもボーナス・トラックとして追加されている。
『音で文学や映画や哲学のエッセンスを[やる]のはたまらない』(今野裕一)
公式の紹介文
アーティストについて(公式から)
1983年に”謎の少年楽団”としてカセットブック『チルドレン・クーデター』を発表して話題となったチルドレンクーデターの首謀者として、またボアダムスのオリジナルメンバーとして知られるなど、10代の頃から関西アンダーグラウンド・シーンで活動する美術/音楽家。また、SKATING PEARSとペヨトル工房とが共同制作した『SOUND COSMODEL 音の宇宙模型』(1984年)やアルケミーからリリースされた『愛欲十二球団』(1990年)といったオムニバスに参加したり、F.M.N. Soundfactoryからアルバムを出したりと神出鬼没の活動を続けており、2014年にはチルドレンクーデター18年ぶりのアルバム『Fear of Liberty – 自由の恐怖』を自身のレーベル=HOSOI KOBOからリリースした。ベーシストとして、アーティストとして佐藤薫から全幅の信頼を得ており、EP-4の別働ユニット参加や佐藤薫絡みのサポートも多い。ソロ・アルバムとしては1991年に自主制作で発表した『GEORGIA!』以来、本作が実に27年ぶり2作目となる。
公式の紹介文
というわけで世にも珍しい著者近影。
BaBaQue Un poco de miedo
2018年9月21日リリース
レコ発イベント
2018年9月22日 京都UrBANGUILDにてレコ発イベントあります。告知ページできました(このイベントは終了しました。レポートがありますので是非ご一読ください。
リリースフライヤー
リリースをお知らせする可愛いチラシがついでに出来上がりました(レコ発イベントのついで)
このチラシの秘密についての解説は「発売のお知らせ」にあります。
φononの公式な発売告知フライヤー(ポストカード)
二作品が並んだポストカードです。ご希望のかたはご連絡ください!
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