[Report] BooNight 3

いろいろな人の文章(アンケートの声やメール、チャットなど)の寄せ集め

司会はプロジェクターのスクリーン。
荻窪圭とホソイヒサトと生方則孝の3人でチャットしてる様子をスクリーンに写して司会の変わりにするという画期的な構成。
出し物はダムジョン(ダム山崎&ジョン(犬))、筑田+生方(シタールとスティック&キーボードのインド音楽セッション)、荻窪圭のCubicVR実演、CubicVRとフリーミュージックのコラボレ、チルドレンクーデター、ジョン(犬)という順番。
ここで構成についての考察。
JONに始まり、JONに終わるという完璧な構想、五重螺旋の異世界スパイラル構造が最後に帰結するのは男の世界、いや、幻想と叙情の世界である筈・・・

イベントレポート

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ダムジョン

声のないアバウトな司会の後、ジョン登場。スクリーンはiTunesのビジュアライザ(ありがちだけど……)。
JONとダムヤマザキの変な世界が展開。
あれはボサノバか、シャンソンか、フリージャズか、浅川マキか、あしたのジョーか。
注釈ダムジョンは本国東京にて「エロ本」なるユニットを展開中、変な世界が炸裂していること間違いなし。


筑田+生方Duo

筑田+生方のスクリーンはほさんが突然チャット中に「プロアトラスで旅をしよう」といいだし(実はどうするか決まってなかった)、プロアトラスを起動して演奏中に日本全国を旅する。
演奏はモノホンのインド魂あふれるハマり音楽。素晴らしい。
何をするのか決まってないのはBooNightの常、突如プロアトラス(地図ソフト)を使っての日本縦断旅行。これ面白かった。印度音楽にもぴったり。ほんとに旅行している気分に。
あまりにも気分がいいので、出演者、スタッフとも「何?もう終わり?」と慌てふためいていた模様。

荻窪圭 Petit Stage

荻窪圭コーナーは記念写真撮影。いきなり三脚を出して魚眼で2枚撮影し、CubicVRのオーサリング過程をすべてスクリーンで見せながらやるという(たぶん)世界初の試み。ウケる。よかったよかった。
このまま昨日京都で撮影したCubicVRを上映し、ぐるぐる回しながらそれにあわせてほさんとうびーさんとまえぶちさんがフリーで演奏するという、これもたぶん世界初のCubicVRをステージのビジュアルとして使うという試み。やってる方は面白かった。
ちなみにやられている方も面白かった。
「はい皆さん記念撮影ですよ」と、ライブイベントで考えられない展開に戸惑う観客。いったい、何が起ころうとしているのか、全員顔に?マークを付けながらの撮影。
そのまま前代未聞の「公開リアルタイムオーサリング」に突入。荻窪圭の淡々とした説明と徐々に変化していく画像に会場内にどよめき。
VRと演奏のセッション、ぐるぐる回る世界に音楽もぐるぐる回る。

チルドレンクーデターVer.Boo+鈴木明男

Boo Night 3 Photo by 荻窪圭そのままチルドレンクーデターの演奏に突入。スクリーンはCubicVRとホソイの作品を集めたスライドショー。ゲストは鈴木明男氏でこれがまた最高なのだ。このときはもうスタッフも含め皆、観客モード。
チルドの演奏は基本的に曲できっかけを作ってあとはフリーで場に任せるって技法。よって、観客の反応も含めてのセッションになるのだ。お客さん、あなたも演奏の一部なのです。

JON(犬)

トリはジョン(犬)。鳥なのに犬。ジョン最高。MCも入ってるし演奏中に横顔を見せてくれるし。新曲の「かわくだり〜〜」などはもうひっくり返りました。 まいった。
jon the dog : Photo by 荻窪圭
JONの人気の秘密は、可愛いしぐさ+怖い着ぐるみ、実は音楽的に高度なオルガン、お茶目だけど良く聞けばフランスの前衛詩の如きの美術的歌詞など、そういう要素で成り立っている。と、難しい話はさておいて、夢の中でベロを出す牛の唄の最後に「でも好き」という言葉があって、そこがたまらなく好き。


以下、様々なレポート

ある美しい女性スタッフによるレポート

ブーナイト無事終了しましたね。
今回はずっと扉の向こうで、こっそりひっそり聞いてたので、普段と感じが違ったけれども、チルドはカッコ良かったです。

圭センセーのお陰で、なんかすごいブーらしいイベントだった気がします。ビジュアルで攻めてくる物があると、より引き付け感が増すような気がしました。
だって、圭センセーの時ってすごい反応があったし、外にまでどよめきが伝わってきましたしね。
私的には、圭センセーのライブの解説が聞けず、残念でした。

全体的にもいろんなメニューがあって楽しかったです。
シタールあり、jonさんありだったしね。
あと、ほさんのアートチップ、すごい面白かったです。
お金を握りしめて見入ってました。

ある美しい観客のレポート

悪いけど、チルドで鈴木明男さんがサックスを吹いた瞬間、私は惚れました。

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チルド専門家からのレポート

客層について

今回出し物がヴァラエティに富んでいたせいか、普段見かけないような方がちらほら。
マック関連の出し物に心ひかれて来られた方等は予想外の展開やジョンに度胆を抜かれたことでしょう。
そうでもない方もいるでしょうが、思わぬ収穫があった方も多いのでは。

映像と音楽について

ライブ演奏のバックに映像をながすということに対して集中して音楽が聴けないという声もあり
チルドのように音が全面に出ているバンドに関しては演奏がBGMになってもったいないかもしれず確かにその点は否めないかと思う。
個人的には聴き慣れているチルドと映像とが一体化していて今回幾分演奏が押さえ気味であったせいかさほど違和感はなくむしろ新鮮であった。

CubicVRに合わせての即興演奏などは見慣れた風景が一転して違う空間にトリップしてしまい、まるで魔法のようでおもしろかった。

音楽と映像の相乗効果はうまくすると同じ音楽でもまた新しい発見があったりなんらかの感情を呼び起こしたりとか何倍にも楽しめるものだと思うしそういう意味においても今回の試みはなかなか有意義であったのではないか。

Chirdren Coup d’Etatについて

水を得た魚のようで炸裂していた。
鈴木明男さんが一人はいっただけで音が洗練されたようですごかった。
本番はやや押さえ気味で物足りなさを感じたが後で音だけ聴いてみると、全面に出すところと引くところのバランスがよく
鈴木さんの音に対してたたみかけるように返す間合いなどが絶妙で素晴らしかった。特にHexdetetraが。
Hakataはなんか上手すぎて、いい意味での泥臭さが抜け別物になっていたような。
Mirareshiの終わり方について時々気になっていたのだが
あまりオーケストラっぽくすると厳かな感じになってしまい
超大作の映画音楽のようで、ちょいこっぱずかしかったりするのですっきり終わらせた方が私的には好み。