小泉が前回の衆院選で喚いていたワンフレーズ連呼は、頭の悪い国民に受けが良い古くから研究されている技法で、ファシストの常套手段だ。
「郵政民営化」「自己責任」「説明責任」「格差社会」「受動喫煙」・・・そう、マスコミやネットでもお馬鹿なワンフレーズは大人気。
今日の注目のワンフレーズは「魔女狩り」
まあ多分流行語にはならないだろうけど、守銭奴たちの御用番組として有名な「サンデープロジェクト」という糞テレビ番組に出ていた財部というやつのおかしな短文魔女狩りで格差は解消できないというお馬鹿な話題をひとつ。
格差はもともとあった。現在の格差問題を小泉竹中のせいにするのは魔女狩りだ、というわけだ。なにそれ。
まず最初に格差社会という言葉を使うのが作戦その1だ。
「格差社会」というワンフレーズの流行語は、格差拡大、格差固定、貧困問題などの意味を内包している。流行語ゆえ、内包した意味を含めて一般に了解されており、この言葉を聞くと現在においてはたいていの人が格差拡大、格差固定、貧困問題について書いているのだろうと思い込む。したがってこの言葉は安易に使うべき言葉ではない。
作戦その1では、それでも敢えてこの言葉を使う。なぜか。最初はワンフレーズの流行語として用いる。つまり格差固定や貧困問題を内包する意味で了解してもらうためである。
作戦その2ではこれをひっくり返す。
つまり流行語ではない本来の言葉としての「格差社会」にすり替える。
流行語ではない言葉としての「格差社会」は、格差のある社会という意味だから、格差はあるに決まっているので正々堂々と「格差はもとからあった」と宣言できるのだ。
「格差はもともとあった」という認識をあからさまに示すことによって、言葉「格差社会」には次のような発展的見解を内包することができる。つまり「格差はもともとある」「格差があるのは当たり前」「格差をなくすことはできない」「格差をなくすのは共産主義である」「格差肯定」
よし、うまく移行させることができた。
作戦その3は我らが守銭奴の希望の星、小泉竹中を擁護しなければならない。これは簡単だ。小泉竹中の批判をすること自体を否定すればよい。「魔女狩りだ」簡単じゃないか。
ファシストは自分のファシズムへの傾倒を悟られないために他人をファシスト呼ばわりすることが多々ある。「魔女狩り」と言えば、大勢がよってたかって無実の人間を攻撃する様を想像するので「小泉竹中を攻撃する側がファシスト」「小泉竹中は被害者で無実」という意味を内包できる。
作戦その4は「だからといって小泉政権が格差問題に対するすべての責任から免責されるとは思わないが」とか「格差問題の是正には、セーフティネットの充実とともに」とか、歯の浮いた免責事項を最後にくっつけておけば完了。
作戦終了です。
作戦は終了したが元記事のコメント欄を見る限り、こんな間抜けな作戦に引っ掛かっている人はいなさそうだ。
ただしテレビを見ている馬鹿がどう騙されるのかは、それは知らない。