この一文はMovieboo映画の感想の中で削除した政治的見解の部分です。ネタで「この後数十行削除しまして」などとよく書くんですけど、意外と本当にそうだったりして。という一例。
なのでここだけ読んでもイミフです。MovieBoo「たちあがる女」から削除した部分ですので合わせてどうぞ。合わせなくても問題ないけど。ウヨサヨ研究の下地でもあります。
近頃、日本の左翼たちは左翼と呼ばれることを嫌うからか自らをリベラルと名乗ることが目立ちます。リベラルは個人主義ですのでこれを突き詰めればネオリベラルになります。政府を縮小して他人を蹴散らし自己責任で己だけの利益を追求し、国なんてないの私たちは地球村の住人なのとかいって結局はグローバル市場主義経済を後押しし環境汚染温暖化二酸化炭素と騒ぎ立てることにより途上国を貧乏国のまま温存して利用してやろうという勢力に荷担し、政府が強くなることを嫌うあまり政府支出を悪と思い込み結果として有限のお金を奪い合う世界を是として増税し弱者を見殺しにする左翼と真逆の思想に染まります。
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この手の指摘は一部の左派に言えることでありまして、映画の話に戻ると「人の法を越えた法がある」という傲慢な一言について波紋を呼ぶシーンとなって描かれますね。民主主義かつ法治国家を根幹から否定するこの思想はとても危険です。でもうっかりさんはすぐこういうことを思ってしまうんですね。「たちあがる女」ではセンス良くこれをさらりと表現します。
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またまたオマケの段落ですので飛ばすところをここで書きますが、左翼のことを書いたのでバランスを取って右翼のことです。
右翼も右翼と呼ばれることを嫌うからか自分のことを保守と名乗るようになってきたことが目立ちます。
天皇を頂く軍国主義者の国家主義者を保守という無関係な言葉に置き換えるのは混乱の証。昔は右翼が社会の変化を嫌って保守的になり左翼が改革を急ぐということもありましたが今は逆で、右派は発狂的に変化を急ぎます。構造改革民営化貿易自由化はては憲法まで急いで変えようとする急進改革派が保守を名乗るなど冗談も大概にせいやというくらい真逆です。そこまで悪人でなくても、例えば経済の話なんかでは知性的に正しいことを言っているような自称保守の人なんかがひょんなときに「こんなことをしていたら中国に乗っ取られる」とか言い出すものだからずっこけます。それに引き替え現在日本の左派は大きな変化を嫌う正味の保守です。
もうわけのわからないことになっておりますがこれがイデオロギーの崩壊を予兆しているなら歓迎です。どんとこい。
“Moviebooから削除したウヨサヨ与太話” への1件の返信